第7章 二択の時間
~カルマside~
俺は崖から飛び降り、先生の暗殺を試みた。
助けに来れば、救出する間に撃たれて死ぬ。
見殺しにすれば、先生としてのあんたは死ぬ。
!おおすっげ、走馬灯っぽいの見えてきた。
2年の時の記憶だ__俺はイジメられていた先輩を助けた。
そう、俺が正しい。正しいのに……
先生は俺が悪いと言った。
A組だとか、E組だとか、俺の責任だとか、そんなこと言って。
味方とか言っといて…そんなこと言っちゃうんだ。
…やばい 死ぬ。俺の中で先生が死ぬ。
生きていても人は死ぬって、その時知った。
そいつの全てに失望したら…俺にとってのそいつは死んだと同じだ。
殺せんせー!!あんたは俺の手で殺してやるよ!!
さぁ、どっちの「死」を選ぶ?
……ん?何か上に、人らしきものが見える……
あれは、光ちゃん!!??
なんであの娘まで!?
そして彼女が見えたのと共に、何かが高速で動いていた。
俺は、その何かに受け止められた。
~カルマsideEND~