第7章 二択の時間
それから、国語の時間も何かしようとしていたが
結局失敗に終わっていた。
放課後、赤羽は何やら思い詰めた表情をしていた。
さすがに心配だったので、赤羽の様子を見に行くと、渚も赤羽のところに
来ているようだった。
考える事は同じか……
赤羽は、無心で裏庭の崖に座っていた。
渚「…カルマ君、焦らないで皆と一緒に殺ってこうよ。
殺せんせーに個人マークされちゃったら…どんな手を使っても1人じゃ
殺せない、普通の先生とは違うんだから。」
渚は赤羽を説得していた。
俺も渚の言うことがごもっともだと思う。
光「そうだぜ、赤羽。俺らは協力しないと、あの超生物は殺せない。」
すると赤羽は少し無言になってから、ニヤッと笑い
カルマ「……やだね。おれが殺りたいんだ。変なトコで
死なれんのが一番ムカつく。」
と、言った。
その直後、殺せんせーが現れた。
うおっ、ビックリしたー。
いきなり現れんなよ。
殺せんせー「さて、カルマ君。今日は沢山、先生に手入れをされましたね。
まだまだ殺しに来てもいいですよ?もっとピカピカに磨いてあげます。」
そう言った殺せんせーの顔は、緑と黄色のしましまになった。
すっげーナメられてんじゃん!!
すると赤羽はなぜか余裕な表情をして、殺せんせーの方を向いて笑った。
カルマ「確認したいんだけどさ、殺せんせーって先生だよね?」
殺せんせー「?はい。」
カルマ「先生ってさ、命をかけて生徒を守る人?」
……嫌な予感がする。
殺せんせー「もちろん、先生ですから。」
カルマ「そっか、良かった。なら殺せるよ」
そう言って赤羽は銃を構え、次の瞬間
カルマ「確実に」
と、言って崖から飛び降りた。