第7章 二択の時間
今は、数学の授業中。
おっ、赤羽が銃を出した!
が、しかし殺せんせーの触手によって止められている。
殺せんせー「……と、なります。ああ、カルマ君。銃を抜いて撃つまでが
遅すぎますよ。ヒマだったのでネイルアートを入れときました。」
赤羽「……!!」
すると、赤羽の爪には可愛らしいネイルアートが入っていた。
思わず俺は
光「似合ってるぜ。赤羽。」
と言うと、赤羽に睨まれた。
ち、ちょっと笑っただけじゃないか。
地味に怖いんだよ!赤羽の目が!!
そして、4時間目の技術・家庭科の時間。
殺せんせー「不破さんの班はできましたか?」
不破「…うーん、どうだろ。なんか味がトゲトゲしてんだよね。」
今日は調理実習だ。
ちなみに、俺は不破さんと同じ班だ。
光「確かに、なーんかしょっぱいっていうか?
やっぱり塩入れすぎたか?」
菅谷「いや、塩入れてたの高瀬だろ。」
光「!!ち、ちょっと黙っとけよ。そこは!!」
あー、もう、俺のせいですよ!すいませんデシタ!!
殺せんせー「どれどれ」
すると、どこからか赤羽が出て来て、
カルマ「へぇ、じゃあ作り直したら?1回捨ててさ」
そう言った赤羽は鍋をぶちまけ、その間にナイフを出した。
殺せんせー「エプロンを忘れてますよ、カルマ君。」
と、いう声が聞こえてから赤羽を見ると、なんと花柄のフリフリな
エプロンを着けていた。
殺せんせー「スープならご心配なく。
全部空中でスポイトで吸っておきました。ついでに砂糖も加えてね。」
おお、スープがマイルドになってる!!
……つーかさ、
光「ぶふっ、か、可愛いじゃん。赤羽。」
と、言うと赤羽は怒りを込めた目で殺せんせーを見ていた。
皆にも可愛いと言われて恥ずかしかったのか、少し顔が赤かった。
カルマ「こういうのは、光ちゃんの方が似合うんじゃない?」
と言い、俺にあのエプロンを渡してどこかへ行ってしまった。
その後、陽菜乃が期待のまなざしで見てきた。
光「いや、ぜってー着ねーからな!!??」
すると、陽菜乃やクラスの数人が少しがっかりしていた。
そんなに着て欲しかったのか!?