第38章 親愛の時間
光「っと...大体こんな感じか。」
ひと通り手当が終わり、2人とも自分で歩けるぐらいには
体力が戻った様だ。
磯貝「にしても、鷹岡...俺達本当にアイツの授業を受けていくのか?」
神崎「烏丸先生...」
俺もあんなヤツの下で教わりたくない。
光「アイツのやり方が、正しい訳がねえ...。」
前原「どうにかして、烏丸先生に戻してもらえねえかな。」
こんな事を言っていても、俺達はいい案が思い付く程賢くなくて、
光「とにかく、アイツの授業で潰れない様にしないとな。」
神崎「...!!、そうだね。」
磯貝「鷹岡に負けてられないからな!」
前原「やってやろーぜ!」
と、お互いを励ましながら俺らは保健室を出た。
...大丈夫、鷹岡はアイツとは違う。きっと勝てる。
光「あ、前原!」
と、俺は小声で前原を呼ぶ。
前原「ん?」
光「俺が発作を起こしたの、皆には言わないで欲しいんだけど...」
そう言うと前原は真面目な顔で
前原「...高瀬はもうちょっと俺らを頼っていいんじゃねえの?
まあ、俺は周りに言うつもりはねえけどさ。」
と言った。
そんな事言われると、もう全て言ってしまいたくなる...
絶対に言うつもりなんて無いけどな...みんなを巻き込みたくない。