第38章 親愛の時間
やばい...人の前で発作が出るとは...それだけ俺が弱いって事だよな。
思い知らされたよ、今。
そんな時、保健室のドアが開いた。
光「あれ、磯貝..?」
そこには磯貝と、ぐったりとしている神崎さんがいた。
光「な、何があったんだ!?」
神崎「...ちょっとね...。意見言ったら殴られちゃって...」
光「な!?早く手当しないと!!あー...悪いんだけど磯貝、
前原の手当て頼んでもいいか?
さすがに女子は女子で手当てした方がいいと思うし...」
磯貝「あぁ、わかった。」
さすがに女子にまで手を上げるとは思わなかった。
アイツ...、いったい何なんだよ。
そして保健室のベットのカーテンを閉めて、神崎さんの手当てをした。
光「おお、なかなか痣になってるな...」
神崎「うん...かなり強い力だったから...」
とりあえず消毒をするが、なかなか痛々しい。
まるで...昔の自分の痣のようで...
神崎「光ちゃんも、修学旅行のときの怪我があったけど
ちゃんと治ったでしょ?だからちゃんと治ると思うの」
光「まあ、そうだけど...俺にはまだ治らない傷があるから...」
神崎「...え?」
あ、やばい!!つい口が滑った!!
光「い、いや...何でもねえよ!?それにしても神崎さんって細いな!」
ダメだ...皆に知られる訳にはいかない。