第5章 基礎の時間
渚「カルマ君…帰って来たんだ。」
渚の声を聞き、俺は渚のいる方を見た。
そこには、赤い髪が印象的な少年____
____赤羽カルマが立っていた。
光「やっぱ、出会うことになったな…。」
カルマ「よー渚君、久しぶり。」
そして赤羽は
カルマ「わ、あれが例の殺せんせー?すっげ本トにタコみたいだ。」
と、言いながらどんどん殺せんせーに歩みよっていった。
殺せんせー「!赤羽カルマ君…ですね。今日が停学明けと聞いてました。」
赤羽は停学中だったのか。
どうりで見かけないハズだな。
カルマ「あはは、生活リズム戻らなくて。
下の名前で気安く呼んでよ。とりあえずよろしく先生!!」
そう言って赤羽は殺せんせーに手を差し出した。
殺せんせー「こちらこそ。楽しい1年にして行きましょう。」
と、殺せんせーが赤羽の手を握った瞬間…
ドロッと殺せんせーの触手が溶けた。
そして赤羽は袖からナイフを出し、
殺せんせーに向けておもいっきり刺した。
うわっ、さすが問題児。騙し討ちには馴れてるって事か…。
カルマ「…へー…本トに速いし本トに効くんだ、対先生用ナイフ。
細かく切って貼っつけてみたんだけど。」
だから、触手が溶けたのか!?
つか、初めてだな…殺せんせーにダメージ与えた生徒。
俺がダメージ与えたかった……!!
カルマ「けどさぁ先生、こんな単純な「手」に引っかかるとか…しかもそんな
とこまで飛び退くなんてビビリ過ぎじゃね?」
そう言い、赤羽はどんどん殺せんせーに歩みよった。
殺せんせー「殺せないから「殺せんせー」って聞いてたけど…
あッれェ、せんせーひょっとしてチョロイひと?」
と、赤羽は殺せんせーの顔を覗き込みながら言った。
殺せんせーも怒りの表情になっていた。
さすがにあれはムカつくよなぁ…。