第33章 先攻の時間
そして、渚もバントをする。
三塁線に行き、サードも取れなかった。
『これでE組 ノーアウトで一二塁!!』
いよっしゃぁぁー!
そして、なんだか全員がざわめきだす。
そりゃ、俺らE組が勝ってるもんなぁー。
相手チームの監督も、バントを連続でやってのけた事に
驚いているのだろう。
素人には至難の業だし。
けどよ…
前原「こちとら…アレ相手に練習してんだぜ。」
そう、俺らは________
~数日前~
「「殺投手は300kmの球を投げ!!殺内野手は分身で鉄壁の守備を敷き!!」」
走ったとしても、絶対に追いつけねぇ!
「「殺捕手はささやき戦術で集中を乱す!!」」
俺がバッターボックスに立った時は
殺せんせー「光さん、このまえカルマ君のケータイ おもいっきり
踏んでたのに、まだカルマ君に謝っていませんし このまま黙っておこうと
思ってますよねぇ」
…な、な ん で 知 っ て ん だ。
この動揺で、練習のとき 大体打てなかった。
うん、赤ば…カルマにバレてないだけよかった。