第32章 球技大会の時間
光「杉野、何か気になるものでもあんのか?」
そういうと、杉野はハッとして
杉野「い、いや!別に…」
と言ったが、視線はグラウンドに向いたままだった。
俺は杉野が向いている方を見てみると、そこには椚ヶ丘野球部がいた。
…あ、そうだ。杉野って元野球部だもんな…。
すると、どうやら野球部のピッチャーが 杉野に気付いたようだ。
進藤「なんだ 杉野じゃないか、ひさびさだな。」
…ぁあ!!野球部のピッチャーって主将でもある進藤じゃないか!
あいつって確かB組だったっけなぁ…何回か話した事ある気が…
すると、野球部が杉野の回りに集まり出した。
!!??ちょっ、俺、今、女子の制服 着てるんだけど!!
今近寄られたらヤベー!!
だって俺、成績優秀な上に容姿端麗、そして浅野とつるんでたから
有名だしな!!!
と、言う訳で赤羽の後ろにサッと隠れた。
カルマ「え、なになに?いきなりどうしたの?」
そう言った赤羽は、若干顔が笑ってた。
光「い、いや、俺って今日 男装してねーからさ。他の本校舎の生徒に
バレたらヤバイんだよ!渚はビミョーに俺の方が身長高いし、隠れられねー
からさ。」
と、小声で話した。赤羽は
カルマ「あ、そういう事ね。」
と、なんとなく笑顔が消えた気がした。
なんでだ。