第30章 苦戦の時間
そして殺せんせーは素早くイトナに自分が脱皮した後の抜け殻…?を
被せた。
殺せんせー「同じ触手なら…対先生ナイフが効くのも同じ。触手を失うと
動揺するのも同じです。」
そう言いながら殺せんせーは抜け殻らしきものにイトナを包み
持ち上げていた。
うわ…たぶん、イトナすげぇ動揺してるんだろうな…
殺せんせー「でもね、先生の方がちょっとだけ老獪です。」
と言って殺せんせーは振りかぶり、イトナを教室の窓から
放り投げた。
ガシャァンと窓ガラスが割れる音がして、イトナは外へと飛ばされた。
音!!音が痛そう!!
殺せんせー「先生の抜け殻で包んだから、ダメージは無いはずです。」
あ、そうなのか。
よかったな!イトナ!!
殺せんせー「ですが、君の足はリングの外に着いている。先生の勝ちですねぇ
ルールに照らせば君は死刑。もう二度と、先生を殺れませんねぇ。」
先生の顔は緑と黄色のシマシマだった。
ナメているときの表情、だな。
そんなに余裕だったのかよ。