第23章 湿気の時間
すると横の方から声がして
殺せんせー「ほうほう、前原君 駅前で相合い傘…と。」
殺せんせーが前原の事をメモしていた。
杉野「相変わらず生徒のゴシップに目がねーな、殺せんせー。」
殺せんせー「ヌルフフフ、これも先生の務めです。3学期までに生徒全員の
恋話をノンフィクション小説で出す予定です。第一章は杉野君の
神崎さんへの届かぬ思い。」
杉野「…ぬー…出版前に何としても殺さねば。」
あー、そういえば杉野は神崎さんが好きなんだっけ?
神崎さん綺麗だもんな。
渚「じゃあ前原君の章は長くなるね。モテるから、結構しょっちゅう一緒に
いる女 変わってるし。」
だよな、スポーツ万能の行動的イケメンだし。
ま…俺の男装時の方がイケメンだけど!!
殺せんせー「ほほう、そうですか。けれど光さんの章も多いですよ。
沢山の人が光さんに思いを寄せていますから。」
と、言って殺せんせーはニヤニヤした。
光「あはは、そんなにいねーだろ E組には。」
と言ったら杉野が哀れむような目で見てきた。
光「な、何だよその視線は!!」
杉野「いや、なんかカルマとか渚とか可愛そうになってきた。」
なぜにその二人の名前が出てきた!?