第3章 野球の時間
俺が渚のところへ追いつくと、渚は殺せんせーと話していた。
渚「まさか…杉野に助言をあげるためにニューヨークへ?」
殺せんせー「もちろん、先生ですから。」
渚「普通の先生はそこまでしてくれないよ。
まして、これから地球を消滅させる殺せんせーが。」
確かに、俺も気になった事だ。
すると、殺せんせーは少し黙ってから
殺せんせー「先生はね、渚君。
ある人との約束を守るために君達の先生になりました。」
そうだったのか!ってか俺、気付かれてない感じだな。
殺せんせー「私は地球を滅ぼしますが、その前に君達の先生です。
君達と真剣に向き合う事は…地球の終わりよりも重要なのです。」
……ったく、普通より全然いい先生じゃねーかよ。
あーあ、殺しにくいな…まぁ、殺せねーけど。
すると渚が、課題のノートを見ながら
渚「…殺せんせー、採点スピード誇示するのはわかるけどさ
ノートの裏に変な問題書き足すのはやめてくんない?」
と言った。
後ろから渚のノートを見ると、確かに意味不明な問題があった。
渚には結構びっくりされたけど。
光「うわっ、これはねぇわ。」
殺せんせー「にゅやッ高瀬さん!そんなにハッキリ言わないで!
ボーナス感があって喜ぶかなと…」
渚「光の言う通り、むしろペナルティだよ。」
おっと、忘れそうになってたぜ、
光「せんせー、俺も課題。」
そう言ってノートを渡した。
殺せんせーは俺の課題に採点をつけながら
殺せんせー「そんな訳で、君達も生徒と暗殺を真剣に楽しんで下さい。
ま…暗殺の方は無理と決まってますがねぇ。」
と言い、採点が付け終わったようで
ニヤニヤしながら言った。
ちょっとムカついたから銃で
“バンッ”と撃ってみたが避けられた。
くそぅ…