第19章 好奇心の時間
杉野「うおお!どーやって避けてんのかまるでわからん!!」
今は、旅館内のゲームコーナーで神崎さんがプレイしているのだが…
光「ゲームの達人すぎるだろ!!」
神崎さんは少し照れ臭そうに
神崎「恥ずかしいな、なんか。」
と、言っているが
杉野「おしとやかに微笑みながら、手つきはプロだ!!」
本っ当、すげえな…
奥田「すごい意外です。神崎さんがこんなにゲーム得意だなんて。」
神崎「…黙ってたの。遊びが出来ても、進学校じゃ白い目で見られる
だけだし。」
そう言って、ぽつり ぽつりと神崎さんは自分の過去を話し始めた。
神崎「服も趣味も肩書も、逃げたり流されたりして
身につけてたから自信がなかった。…殺せんせーに言われて気付いたの
大切なのは、中身の自分が前を向いて頑張る事だって。」
…神崎さんは、ちゃんと自分を持っている様だ。
光「っじゃあ俺もなんかしよ!!
あ、神崎さん ゲームのコツ教えてくれよ!」
神崎「うん、もちろん。」
その後、俺はゲームのレベルが10あがった。
すげえな、神崎さん。