第15章 テストの時間
テストが返却されたその日、皆 沈んだ顔をしていた。
それもそのはず、なんせテスト2日前に…出題範囲を全教科で大幅に
変えられていたんだから……。
烏間先生が電話で、本校舎の教師に問い合わせていた。
その中の会話で聞こえたが、本校舎のクラスでは
理事長が自ら教壇に立って授業をしたらしい。
自分の教育理念の為に、ここまでやるなんてな…
考えもしてなかった。
俺達E組は、全員50位以内に入ると言う目標を
達成できなかった。
これで、殺せんせーがこの教室を去ったら…俺達はどうなるんだ?
この暖かい雰囲気は、無くなってしまうのか?
……嫌だ。俺は、このままのE組がいい!
もちろん烏間先生やビッチ先生、殺せんせーも含めて。
殺せんせー「…先生の責任です。この学校の仕組みを甘く見すぎていた
ようです。…君達に顔向けできません。」
E組に沈黙が流れる中…赤羽が、俺の方を向いた。
そして俺に近づき、耳元で何かを言った。
____なるほど、乗った。
俺は赤羽に、賛成と言う意味を込めた笑みを向けた。
っしゃ、やってやるぜ!!