第4章 相棒とマネージャーの果敢な日々
もうすっかり夕方になり、2人は暗くなる前にるるぽーとを出る。最寄り駅に下りて2人は近くの公園のベンチに座る。
「高尾君。今日はとっても楽しかったよ!本当にありがとうね!」
あたりが暗く、公園の電灯が頼りなので良く見えなかったが夏美の化粧が崩れてるように思えた。
だかそんな事はどうでもよかった。
「おう!俺も超楽しかったぜ!夏美ちゃんのこといっぱい知れて!」
高尾の言葉に夏美は照れ笑いをし、2人はしばらく沈黙する。
(やっばー、なんか話振らねーと夏美ちゃん帰っちゃうぞ!)
(どーしよ!この状況!公園に2人っきりって流石にヤバいよね?でも、正直お兄ちゃんに会いたくない…。)
少々考えは違うが2人共まだ帰りたくないという思いは同じだった。
先に沈黙を破ったのは高尾であった。
「あのさ、夏美ちゃん!俺、言いたいことがあるんだけど!」
そう言って高尾は夏美の両肩を掴む。
(え!な、何〜!?)
夏美は内心困惑しまくりで何を言われるか全く予想がつかない。暗くてよく見えないが高尾は途端に真剣な表情をした。
「…初めて会った時から、ずっと好きだった。付き合ってくれ。」
(ああー勢い余って言っちゃったよ!多分絶対ダメだよ、コレ〜!!)
高尾は凄い後悔した。そして夏美の返事を待つ。夏美は苦虫を噛むように判断に苦しんでいた。
「…ごめんなさい。まだ無理なの。」