第8章 憎い
サソリは苦痛な顔をしている。よほど、痛かったのであろう。右足を挫いたモノの、歩けるといえば歩ける。だが、歩かなくても歩いても、二人にバレてしまう。
『(どうすれば良いんだ・・。このままだと捕まっちまう。嫌だ・・、嫌ッ・・)』
サソリは、考えた。どうすれば良いのか。
そして・・、二人がサソリの前に居る。
『・・・?!』
飛段「よっ。・・あー、サソリちゃん・・、やっぱそうかァー」
サソリは、驚きの表情を浮かべた。
自分が早く行動に移さなかったせいで二人に見つかってしまったのだから
角都「・・お前が切った木に当たってこのざまな様だな」
角都の言った事は、全て合っていた
飛段「サソリちゃん、本当、ごめんなァ!でも、安心しろよ!今から、気持ちよくしてやるからなァ?」
サソリ『・・・チッ』
角都「サソリ・・、お前は、俺達から逃げて此処に隠れた。そうだろう?」
サソリ『あぁ、そうだぜ。・・だが、予想外だったなァ。アジトの外は誰もバレねぇって思っていたんだがな・・』
飛段「サソリちゃん・・、そりゃあ、許されねぇ事だぜ。今の怪我よりもーっと痛い目に合わせねぇとなァ!?」
角都「来い。サソリ」
角都は、サソリの姿を見ては気を使ったのか、サソリを無理矢理起こして、右腕を掴んでは、アジトに向かうのか引きずるように飛段と歩き始めた
飛段「楽しみだぜェー。なぁ、角都ゥ」
角都「何だ・・」
飛段「俺、サソリちゃんの処女もらいてぇーんだけどいいかァ?」
そう、この二人はサソリが処女をなくしているという事は知らないのであった。
角都「・・フン、勝手にしろ」
飛段「へへっ。お前、やけに優しいな。サソリちゃん、可愛がってやるからなァ?優しくはしねぇけど!ゲハハァ!」
飛段は、サソリの頭を撫でながらそう言った。
サソリにとっては絶望でしかない。また、犯されるのか。しかも、二人に。苦痛でしかないであろう。
角都「地下に行くか。汚れても良い様に・・」
サソリ『ッ?!・・何で地下何だ、よ・・』
暁の地下とは、捕まえた忍を拷問する為に作られた様なのだが、現在は使われておらず、違う拠点で行われている。今では、暁のメンバーなら誰でも入って良いという話になっていた。
だが、サソリは驚いてしまった。
以前、女の身体になる前に、そのアジトの地下に行った事があった