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天地無用【鬼灯の冷徹】

第1章 天→地


大胆って、確かにそうかもしれない

けど!

「野宿したいですか!食べ物なんて、ろくに食べれなくなりますよ!」

それは困るな、としかめっ面をする

「あ!でも可愛い女の子と一つ屋根の下で暮らすなんて、最高だよね、よし!よろしく華ちゃん」

ああ、やっぱり潔い。

というか、との男に下心が無いわけがない。

「いえ、だって白澤さんって魔除けになってくれるんですよね!」

「え…」

目が点になる白澤

「ま、魔除けって言われたな、そう言えば」

「本当!?…良かった、これで私も安心だよ」

本当に安心

こんな広い家に一人で居るなんて気が狂いそう…

ああ、何でかって?

白澤さんも気になっているようだから、説明しようか

「実はね…」

「な、何」

二人の間に緊張が走る

「実は…」

「もう、華ちゃん!勿体振らないでさっさと言っちゃいなよ」

「ここにはね、この世の者とは思えない…いや、この世の者ではない何かが居るんです!」


またまた目が点になる白澤

「プッ!はっははは!!」

「ど、どうして笑うんですか!」

「だ、だって華ちゃんそれって、幽霊とかそういう類のことを言ってるんでしょ」

確かに、そういう類の者だ

けど!人が真剣に話してるのに

「ほ、本当ですよ!私も何度も見てるし、両親だって見てるんです!」

「まあそんなの、僕は全然怖くないけどね!あの世に居れば、嫌でもそういう類の者は目に入るからね」

「…そういうもんですか」

「そういうもんだよ」

もう笑いは収まったようで、ニコニコしながら頷く

「じゃあ、白澤さんは怖くないんですね」

「うん、怖くなったら、僕の胸に飛び込んでおいで!」

「飛び込みません!」

そう言うと、つまらなさそうに頬杖をつく

「でも、本当に怖くなったら」

「飛び込みません!!」

時刻は午後22時

お風呂入らないと
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