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天地無用【鬼灯の冷徹】

第1章 天→地


「白澤さん、どうして戻って来たんです?」

「あー、えーと…それは…その」

だんだんと声が小さくなっていく

言いにくいことなのだろう

「あの、はっきりしてくださいよ」

「うん、はっきり言うね!」

わあ、神様潔い。

「これ、本当真剣な話、僕帰れなくなった」

「帰れなくなった?」

「そう!あの世に帰れない!」

「あの世?!」

帰れなくなったのは分かった。

あの世って何さ…神社とかじゃないの?!

「神社じゃないよ、僕は天国にいるの!」

「天国!?またまたビックリだよ!じゃあ地獄もあるわけ?」

「あるある。…あの野郎」

あの野郎って…

両親はどちらにいるのでしょうか。

天国だといいですね

「あの、それでどうするつもりですか?」

「…それなんだよね、僕が持ってるお金はここで使えないみたいだし…」

なんだと

『ほら』と、見せてくれたのは、見たことのない硬貨

「そ、それは使えませんね」

「はぁ〜どうするかな〜」

神様なら神社に行けば良いんじゃね?

「じ、神社とかどうですか?!ほら、白澤さんの祀られてる所とか」

「それは無理だよ、僕人間の姿だし、元の姿に戻れないしね。それに僕は祀られてないよ」
※多分祀られてない!はず!

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なるほど、魔除けにもなるのか

「白澤さん、一緒に住みませんか?ここに…いや、住み着いてください!!」

「えええ?!華ちゃん女の子が何て大胆なことを言うの!?」

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