第1章 天→地
「あの、もう何か、信じざるを得ない感じですね」
「そーだね、信じてもらわないと!」
「…警察は呼びません、なので、早く出て行ってください」
素直に出て行く
なんなんだ、神様とか、えっと、森羅万象を知る
何だっけ、なんたらかんたら、分からん!
神獣って何さ、あ、神様って本当にいるんだ、でもどうしても人間の所に…
確か、気付いたらここにいたって言ってたけど、
…気付いたら
グーー
「あーー、やめたやめた!お腹すいてるんだし、ご飯でも…」
そうだ、そうだった、冷蔵庫空っぽ…
近くにお店…無い。
そう、ここ実家はかなり田舎にあるため、一番近いコンビニは15分自転車を漕がなければならない
コンビニだけじゃなくスーパーとか、服屋とか、
15分漕げば便利なお店がたくさーん
あ、ファミレス行きたい
「でも今日はコンビニの気分だな、さて、着替えよ…ん?」
この白いハンカチは…
「えと、はく…は、白澤か!」
これは神様の落し物?お、納めに行った方がいいよね!?
近所の神社で良いかな、30分自転車漕がなきゃ!
でもその前にコンビニへ
_____________
♪〜♪♪〜
「いらっしゃいませ〜」
メロンパンは…あったあった
え、新商品だって
『季節は冬!気分は春へ!サクランボクリームパン』
気分は春!
「…凍てつくような寒さの中、気分でもなかなか春にはなれないね」
まだ雪の降るこの季節
…冬なんて…だめだめ、泣いちゃダメ。
「お会計560円になりま〜す。うっす、あざーしたー」
結局、買ってしまった
「気分は春へ、サクランボクリームパン…限定品って高い、飲み物も買ったらワンコインオーバーしちゃったよ」
さあ、帰ろう