第4章 ヤキモチ
何で告白なんてしたんだろ。
この人フツーにモテるし。
俺ってバカだろ。
とか色々な事考えたりして少し後悔し始めた時だった。
「宜しくお願いします。」
目の前で真っ赤な顔をしたサンの言葉が一瞬何か分からなかった。
「へ?」
「私も、葉山君が好きだよ。」
「え…付き合ってくれるって事?」
「うん。」
「マジ? やったーーー!!!」
思わずガッツポーズした俺をサンが笑った。
「スッゲー嬉しい。マジ…ヤバい!!!
俺、大事にするから! スッゲー大事にする!」
サンの手を取ってピョンピョン跳ねる俺。
まさかの大逆転に俺のテンションMAX振り切れた。
その日の夜、レオ姉に報告すると「よかったわね。」と喜んでくれた。
永チャンはあまり興味なさげだったけどそれでも「ヨカッタナ。」って
いってくれた。
晴れて恋人になったサンと俺。
この日から、俺は“サン”ではなく“サン”って呼ぶ事になった。
この噂は瞬く間に広がって、
俺がたまにサンの教室に行くと
「お〜い、ダンナが来てるぞ。」
なんて言われたりして、その度に真っ赤になるサンはスッゲー可愛い。