第4章 ヤキモチ
それを聞いたレオ姉は笑いを堪えるように口に手を当てた。
それでも震えてる肩がなんかムカつく。
「ちょっと!俺、マジなんだけど!」
「プププ…コタ…アンタって…。」
「レオ姉!」
「だって…。まあ、そう言う解釈もアリよね。
つまりは、ホワイトデーに告白するつもりって事?」
「そーだよッ!」
まるで息を整えるように、ふう…っと息を吐いたレオ姉。
「いいんじゃない? グズグズしてるより前向きなほうが良いと思うわ。」
レオ姉があまりにも優しく笑うから俺はちょっとだけビックリした。
「それでさ〜何がいいかなと思って。バレンタインはチョコだけど、
ホワイトデーは何だろうって思って。」
「嘗てのホワイトデーはマシュマロデーとも呼ばれていたけど、
そうねぇ…アロマキャンドルなんてどうかしら?」
「アロマキャンドル?」
「ええ。食べ物にこだわる必要はないと思うわ。
それに、桜って春っぽいでしょ? 桜には未だ早いけど3月だしどうかしら?」
「でも、俺そう言うの売ってる店知らないし。」
「仕方ないわね。ちょうど明後日休みだから連れてってあげるわ。」
「マジ!?!? ヤッタ!!!」
こうして俺はレオ姉にお店へ連れて行って貰った。