第2章 オレの日常
赤司によって非日常になったオレの高校最後のバスケット生活は
スタメンと同じメニューをこなすのにイッパイイッパイで、
あっという間に時間は流れていく。
そしてと約束の日はあっという間に訪れた。
初夏を思わせる陽気も手伝って午前中の練習でオレの体力残量は
情けない事にゼロに近い。
赤司を筆頭に無冠の五将の異名を持つあの三人も涼しい顔をして
「お疲れ。」なんて声をかけてくる。
女子バスケ部は休みらしい。
隣のコートは終始オレ達男子バスケ部が使っていた。
『、練習終わった。』
言われた通りメールを送ると、は5分とせずに校門前へ駆けてきた。
「制服?」
「うん。自習室にいたから。」
ふにゃっと笑うの手をとる。
「体力残量ゼロに近いからな。途中でぶっ倒れるカモしれねーぞ。」
を引っ張るようにして少し前を行く。
どうせの顔は赤くなってる。
手を繋ぐだけでも恥ずかしがって、半年もかかった。
告白の方がよっぽど恥ずかしいと思うけど。
から告白された時の事は今でも覚えている。