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永遠の彼岸花

第11章 終わりのないもの


そして、数時間後
目を覚ますと二つの事に驚き固まった
さっきより大きくなっており、そしてもう1つは私がバンの腕の中にいるという事
『バン...!バン、!起きて』
『んだよ...』
起こされたからか少し不機嫌そうな声でそう言う
『離して』
『無理だ、俺は寝る』
自分勝手、そう思いながらも離れようと一生懸命考えた
まあ、普通に考えて嫌だろう...肌と肌が触れ合っている感覚は
そして、今の私は多分12歳位だろう
私が色々考えながら動いていると、バンのため息が聞こえた
離してくれるのかと期待したのだが、その逆だった
腕の力を強めて来た
その事に私は怒りともイラつきとも呆れとも少し違う感情があった
この調子ではバンが起きるまで離してくれないだろう
『(服どうすればいいんだよ)』
そして、今思えばここでは“魔力”が存在していたはずだ
そして、私にも少しは残っているはず...
そう思い色々やってみると
ベッドの外に出れた
『(...なんだこの表現できない喜びは...!)』
若干失礼かな、と頭の片隅で思いながらもその時、ほんの一瞬はあまり気にはしていなかった
そして、新たな問題ができた
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