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永遠の彼岸花

第10章 小人


『これは......』
私を心配そうに見つめるエリザベス
そして、その視線の先にいる私は小さくなっていた
なにが、どうしてこうなったのだろう
森に行った時、珍しい花を見つけたため紅茶に入れて...その後その匂いを嗅いで、眠くなっちゃって
起きたら、これだ...
この後どうすればいいんだろうと混乱している私より焦っているエリザベスを先に何とかするべきだろう
『ふ、服は...!』
『エリザベス...さん、落ち着いて服ならあるから』
小さくなっている本人が一番落ち着いてるって不思議だよねとしみじみとしながらも前に作ったドレスの様なワンピースのある場所を教える
『あ、これですか?』
『そ、着るから貸して』
そう言って机の上に降りそれを着るとサイズは見事ピッタリだった
『どう?変なところない?』
『大丈夫ですよ!それより、その服はどうしたんですか?』
『作った』
私もなんで作ったか謎だ、と思いながらもあることを思い出し匂いが充満する前に部屋を出た
『今日...仕事できない...』
エリザベスに運んでもらっている間そう呟くとその時
『おーい、エリザベスー!』
『は、はい!』
メリオダスに呼ばれてエリザベスはそこにあった机に私を降ろす
『...どうしよう』
そう言って机の縁に座った時
『お前なんで小さくなってんだ?』
目の前にはピンク色の何かが写っている
『ホーク...』
ホークが来てくれたことが嬉しかったのはこれが初めてかもしれない
『なあ、大丈夫か?』
『大丈夫じゃない、少なくとも今は』
そう言うとホークは頭の上に乗せてくれた
『ありがとう助かった』
と机から降りられたものの下に降りるのは危険すぎると思いまだホークの上にいる
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