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永遠の彼岸花

第5章 絡み付く記憶の鎖


あの後酔っぱらった3人の介抱をしてそれぞれ眠りについた

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『あいつは高く売れる』
『もう少し頑張れよ』
『わかっているさ』
ドアの隙間から聞こえたその声
嘘だと思いたかった
その会話内容を聞きたくないと心が泣き叫んでいた
でも、体が動かなくなり気がつくとそのドアを開けていた
その瞬間、目の前が赤と黒の二色に染まった
全員を殺した後、最後に何か言おうとしている彼を見下ろしていると
『ぁ...真依...ごめ...でも、お前の事...ぁ、いして...た......本当に...』
その一言を聞いて目眩がした
その後、取り返しのつかない事をしたのだと思った
急いで彼を抱き起こした
『ごめん、』
そう言いながら彼は涙を一度流した
『...ぁ、ごめん、なさい』
彼を抱き締めながらそう言った、私の目からは涙が溢れてとまらなかった
そして、どんどん冷たくなっていく体を抱き締めながらまだ、暖かさのある彼の唇にキスをした
ちょうどその時彼が笑って
動かなくなった
その後死んでしまった彼を抱き抱えて一目散に走った
そして、二人の出会った森で彼を降ろす
『ごめんね』
そう言ってその場を離れた
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