第11章 悪寒
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「お前には随分辛い思いをさせた。」
「…」
「そう殺気立つなよ。
母さんに似て怒ると話が聞けなくなって困る。」
「何で…
戻ってきたの?
貴方は私達を捨てたんでしょ?
今すぐ目の前から去って。」
「酷いなぁ。俺はお前の実の親だぞ?」
「どっちがひどいのよ?」
「どう言うことだい?」
「貴方が母さんを捨てなければ…
母さんは体壊す迄働かなくて良かったのよ。
貴方があんなこと言ってても
母さんはずっと貴方の事を信じてた。
あの人は良い人よ。
ずっと貴方が戻ってくれるのを待ってた。
…
分かった?最低な男はさっさと失せて。」
「実の親にそんな事言う子に育ったのか?
。
父さんは悲しいぞ。」
「だまれ!お前なんか父親じゃ無い!
私の親は
母さんだけだ!!」