第9章 遂に...組み分け
「うー緊張するぅー!!((ニコニコ」
緊張してる人がニコニコとしていますか普通。
「ねぇアレスー寮が違っても俺たち友達だよねー??」
「はい」
「良かった!!アレス大好き!!!」
「ッ!(好きって、)はぁ...」
「ふふっ((ニコニコ」
「組み分け儀式が始まります」
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部屋から出て大広間に入ると、素晴らしい光景が広がっていた。
天井には何千ものろうそくが浮かび、四つの長テーブルを照らしていた。
テーブルには上級生たちが着席し、キラキラ輝く金色のお皿とゴブレットが置いてあった。広間の上座にはもう一つ長テーブルがあって、先生方が座っていた。
マクゴナガル先生は上座のテーブルのところまで一年生を引率し、上級生の方に顔を向け、先生方に背を向ける格好で一列に並ばせた。
天井を見上げると、ビロードのような黒い空に星が点々と光っていた。
「本当の空に見えるように魔法がかけられてるんだって」一年生の誰かが言った。
「(すごく綺麗)」
マクゴナガル先生が四本足のスツールを置いたので
みんなの視線がそちらに向いた。
椅子の上には魔法使いの被るとんがり帽子が置かれていた。つぎはぎのボロボロで、とても汚れていた。一瞬広間は水を打ったように静かになった。
すると帽子がピクピク動いた。つばのへりの破れがまるで口のように開いて帽子が歌い出した。
私はきれいじゃないけれど
人は見かけによらぬもの
私をしのぐ賢い帽子
あるなら私は身を引こう
山高帽子は真っ黒だ
シルクハットはすらりと高い
私はホグワーツ組み分け帽子
私は彼らの上をいく
君の頭に隠れたものを
組み分け帽子はお見通し
かぶれば君に教えよう
君の行くべき寮の名を