第6章 初めての生活
お昼
私は屋上に行こうとお弁当の
包みを持って席を立った。
すると、隣の彼も席を立つ。
刈「屋上に行くの?。」
沙「うん。ここじゃあ落ち着かなくて。」
刈「僕も一緒にいいかな。」
沙「う、うん!」
私達は屋上へと教室のドアまで歩いた。
翠「お二人さんどこ行くの?」
沙「あ、お弁当を食べに屋上へ。」
翠「へぇ!!屋上で食べるって
なんだか楽しそう!アタシもいい?」
沙「え?あ、い、いいですよ。」
翠「ねぇ!ごめんっ
アタシ沙織達と食べてくるね♪」
翠が先程まで話し合っていた女子達に
向かってウインクをする。
「ええ~!!翠ずるい~!
私も刈真君と一緒に食べたい~っ!!」
「てかなんで沙織なんかと刈真君いんのぉ!!?」
女子達がギャーギャー騒いでしまった。
ああ、やっぱり私といない方が…
刈「自分を責めちゃダメ。」
沙「!っ。」
刈「沙織はなにも悪くない。」
!!!!
刈真が小さな声で呼びかけてくる。
い、今呼び捨てで!!?
いや、そんなことより そうだ
私はただ皆と話したいだけ。
自分を否定したらダメ…。