第6章 初めての生活
またいつものように
人気のない道を通り学校へ向かう。
螺旋階段を駆け上がって、
自分のクラスに飛び入った。
沙「あ…。」
翠「お!おはよう!!沙織!」
刈「おはよう。」
沙「み、皆さん早いですねっ!」
クラスには、
翠、刈真がもう来ていた。
翠「なんだか今日は早くきたくなっちゃって!
沙織も朝早く来てるから都合いいかなってね♪」
刈「翠さんってたまに見てましたが
いつも遅刻ギリギリでしたもんね。」
翠「うっ… なぜだ!なぜ刈真君は
アタシには毒をはくんだ!!!」
刈「…。」
翠「また無視したぁぁぁ!!!」
翠は本当に面白い。一緒にいるだけで、
その場の雰囲気がガラリと変わるのだ。
一方不思議な雰囲気の刈真も、
今ではすごく仲良しになった。
でも、私の命の恩人だ。
だから、友達という感情の他にも敬意を
こめて一緒にいたいと思っている。