第6章 初めての生活
Prrrrr…
「…ん… っ!」
ガバっと起き上がる。
窓から見える日差しが、なんだか
今日はとても眩しく見えた。
そして、支度を整え、
家を出る。
フード店につくと、
またココアとハムカツサンドを頼み、
サンドイッチを食べながら窓の外を眺める。
「仲直り、できましたか?」
沙「!! 椿さん。」
通路側を向くと、連が
微笑みながらこちらを見ていた。
沙「はい。お陰様で。
それに、新しい友達もできたんです。」
連「おお!!それは良かった。
なんだか今日は生き生きしてましたからね。」
沙「そ、そうですか?」
連「うん!とっても幸せそうですよ。」
幸せそう…前から思ってたのだが、
私ってそんな分かりやすい顔をしてるのだろうか。
なんだか、人と触れ合うことで、
自分でも知らなかったことが分かっていく。
それが、自分と
分かりあっている気がして嬉しかった。
連「あ、そろそろ時間ですよ。」
沙「あ!!失礼しますっ!。」
連「行ってらっしゃい。」
私は店のドアベルを元気よく鳴らして
学校へ向かった。