第1章 さよなら そして出会い
「ほら、立てよのろまっ」
「っ…」
クラスの男女四・五人が私をよってたかって
いじめてくる。
酷い言葉を吐いたり、ほうきで叩いたり。
痛みで涙が出そうにもなるが、
泣いたりなんてしたら、面白がってさらに
力がますだけ。
だから、グッと、我慢するしかないんだ。
涙も 痛みも 苦しみも 辛さも
目の前にいる私をいじめている人達は
皆楽しそう。 自分はこいつより上だ。
こいつより強いんだ。こいつより こいつより…。
そんな風に思っているのが分かる。
目が そう笑ってる。
そんなの ただの弱虫がやることじゃんか。