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「 水色の革命 」

第23章 さあ!海へ!!







じっとしていれば、
じりじりとまとわりつくような
暑さが体全体に伝わり、

自然と汗が噴き出してくる。



連はレジャーシートの上で
ひとり、海で遊ぶ皆の姿を眺めていた。


彼は、
あまり泳ぐことが好きではない。

別に泳げない訳ではないが、
なんとなく海に入ろうとすると

体から拒んでくるのだ。





しかも、今回の旅行は
大人が自分ひとりだけ。

ノコノコと海に入って
はしゃいでいるのが恥ずかしいのだった。



(…でもあっついなぁー!)




見上げると、
直射日光を真に受けて
目が眩む。


本当に良い空だ。


「んーっ」と
大きく背伸びをすると
レジャーシートに寝っ転がった。











途端に、ヒヤッと
冷たい刺激を受ける足首。



連「!!? なにっ!?」




ガバッと起き上がると、
足元にはにやっと笑う栞鳳が。

突然のことでそのまま
呆気にとられていると、

栞鳳が隣へ腰を下ろしていた。



連「あ、栞鳳君か…」


栞「連君、飲める?」




そういって差し出されたのは、
買ってきたのだろうか、

キンキンに冷えているジュース。



「あ、うん、ありがとう」
と言いながら受け取ると、

栞鳳が「どういたしまして」と
微笑み返してくれた。







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