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「 水色の革命 」

第22章 ✝バイト戦記✝Ⅲ







強がっていた自分が、
本当に馬鹿みたい。


まわりには、こんなに
温かい仲間がたくさんいてくれたのに。




沙「…ありがとう、皆さん…」





呟くと、
そっと、刈真の背中に
手をまわした。













栞「羨ましいね、二人共」


翠「まあね、こっちも
  幸せになるからいいんだけど!」




抱き合う刈真と沙織の
2人を見て、翠は本当に嬉しそうに笑う。

そんな笑顔を見て、
栞鳳は少し低い声で囁いた。










栞「このまま、
  ずっと一緒にいたいと思う?」







翠「…」











その言葉に、翠の表情が
一気に固まった。


何も言わず、
沙織たちのことを見つめる。
そして、顔を背けた。







翠「どうしてそんなこと、言うの、」








まるで動揺しているかのように、
翠は途切れとぎれの声を出す。

栞鳳は、翠に顔を向けて、
にこりと笑うと言った。


















栞「それが、許されないことだから」


























翠「…」




栞「もし知られたら、どうする気?」




笑みを浮かべる口元が、
翠の瞳に嫌でも映る。


グッと唇を結んで、
翠は栞鳳を睨んだ。

だが、栞鳳には通用しない。








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