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「 水色の革命 」

第22章 ✝バイト戦記✝Ⅲ






「ソレ、ホントウ?」


実「えっ?」




人形のような声に
実咲は驚いた。


顔を上げると、
そこにはまるで
操られたように笑うあの子の姿が。



実「ひっ!?」



その想像を絶する
無邪気な笑顔に、実咲は耐えられず

その場から一歩退いた。




「マッテ、ヒトリニシナイデ」



あの子は
するりと歩き出す。

恐怖に仰がれた実咲は、
逃げることも忘れてしまっていた。



実「なんなのよあんた…っ

  せっかく私が
  謝ってあげているのに…っ!


  とっとと許してハマりなさいよ!!」



気が迷っていた実咲は、
慌ててこの謝罪が罠だということを
あの子の目の前で吐いてしまった。


あの子は寂しそうに顔を伏せる。




「ヤッパ ウソダッタ」




そう言った途端、
ずるりと膝から崩れ、

気がついたら 倒れていた。




実「…はっ…はぁ…っ。」



不気味な空間から
逃れたことに、実咲は安心する。

そして、意味不明な
行動をしたあの子を見つめ、

顔をしかめた。


実「なんだか…スッキリしない…」



チッと舌打ちをしながら
実咲はこのモヤモヤを消し去る
方法を考えていた。





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