第21章 ✝バイト戦記✝Ⅱ
in沙織&刈真
奈「沙織ちゃん、
カウンターお願いできる?」
沙「…。はい。」
奈「そ、じゃあお願いね♪」
控え室から出た数分後、
沙織は奈菜美に呼び出され
カウンターを任された。
奈菜美の適当で
デタラメな説明が耳に響く。
数秒経った頃で
もう「じゃあお願い。」と
説明を終わらせれた。
(そんな説明じゃ まともに出来ないよ…)
沙織は、
少し奈菜美に苛立ちを向けながら
「あの…それだけじゃわからないです。」と言った。
すると、
奈菜美は嫌味ったらしい顔を
して、めんどくさそうに舌打ちをした。
奈「は?なんでも教えてもらえると
思ったら大間違いだよ?
そんぐらい自分の頭で理解しな。」
沙「…。」
奈「返事は??」
沙「はい。わかりました。」
奈「ふんっ」
奈菜美は、
素直に返事をした私を見ると
鼻で笑いながらキッチンへ入っていった。
残されたカウンターの台を見つめ、
なんともイラつく感情が
沸き起こる。
今すぐにでも何かを壊したい。
そんな気持ちを静めるために
ゆっくりと深呼吸をした。
沙「…よし、やろう。」