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「 水色の革命 」

第17章 信じてるから笑うんだ





僕は教室のドアを開けた。


ガラッ




刈「っ!?」




そこは
まるで何処かの戦場のように荒れていた。





クラスの皆は


怯えたように口が震えている。






僕は 急いで彼女を探した。














だけど    いない。















刈「翠さんっ」


翠「っ!!刈真君っ…!!」


刈「!!? どうしたんですかっ?その痣っ」


翠の頬はぶたれたように赤く

ヒリヒリとしてとても痛そうだった。
 

翠「ああ…ちょっと…っ」

優「殴られた。」

刈「殴られたっ!?」

翠「ちょっとっ優一!!!」


翠の隣にいた優一は
何かを噛み締めたような表情をしていた。



僕は 翠に何が起きていたのかを聞いた。



















刈「そんなことが…っ?」


翠は小さく、悲しそうに頷く。
近くにいた大河達も
グッと噛み締めたような顔をしている。


翠「!ところでっ刈真君!あの試験のはっ!?」


翠の言葉に
クラスの全員が僕を見た。


刈「大丈夫。疑いは晴れたよ。」


僕は笑みをこぼす。
すると、翠達は安心したように息をした。


刈「それで・・・沙織は…?」


翠は、顔に曇りを見せる。
他の皆も 顔を伏せてしまった。



翠「…沙織は…会長に連れてかれた…」

刈「!!?栞鳳さんにっ!?」



詳しく話を聞くと、

沙織がいきなりそこにいる男を
「黙れ」と言って突き飛ばし、
もの凄い速さで殴ろうと襲いかかったらしい。

その時、なんども叫んだのだとか。




「 犯罪者 」  と。




まるで石が動いて斜面を転げ出したように
全く動きを止めることが出来なかったのだとか。


そうして沙織が突然動きを止め、
倒れると、栞鳳が姿を現し、

『 保健室に連れて行くね♪ 』

と 沙織を連れ出した…。




僕は 話を聞き終わったとき、
昨日あったメールを思い出した。




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