第1章 さよなら そして出会い
「っ!!」
気がつくと私はベットの上で泣いていた。
Prrrr とスマホのアラームが
静かな部屋に響き渡る。
私はゆっくりと起き上がり、時間を確認する。
すると長い針はもう正午をまわっていた。
「行かないと。」
側にあったスマホを取ろうとしたら、
汗で濡れている手が見えた。
「…嫌な夢だったんだね」
その手の汗を服の袖で拭き取り、
そっと胸にあてる。
「今日か。」
そう一言いうと、スマホを
バックの中にいれ、黒いブーツを履いて
家を出た。
ドアをあけると、日光の光が酷く眩しい。
私は手を掲げて、足早に歩いた。