第13章 転校生の夢
あの件からもう早四日。
琴音はちゃんとクラスに馴染めているようだ。
それにしても、やはり
夏本番に近づいているせいか、
窓際だと日光があたり、
眠くなるわ暑いわで大変な今日この頃である。
私はノートに何か
人らしきものを描いてその場をしのいでいた。
やがて、さっきまで
職員室に行っていた刈真が戻ってきた。
私は「おかえり」というと、
ノートをしまって刈真に体をむける。
沙「何があったの?」
刈「今度学校で開催する夏祭りイベントの
企画会だったよ。先生の話は長くて大変だった。」
刈真はあははっと笑いながら頬を掻く。
私は「お疲れ様」と刈真に笑いながら声をかけた。
その時、前からお馴染みの子がやってきた。
翠「うぃ~っす。二人共。
いやぁ~今日もあっついねぇ。」
沙「翠さんもうシャツだけなんですね。」
翠「うん~。暑すぎてさぁ もう溶けちゃいそうっ」
翠が手でパタパタと仰いでいる。
見るからにとても暑そうだ。
刈「そのまま溶けて貰えれば嬉しいものです。」
翠「ふぎゃl!!??」
沙「あ、あはは…。」