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「 水色の革命 」

第12章 孤独は無限



私達は屋上から裏庭へ行き、
刈真君と合流した。


彼の腕の中では、琴音が
静かに涙を流して眠っていた。


沙「…ありがとう。刈真君…。」


私は、刈真に感謝した。
感謝してもしきれない。刈真は、
屋上から落ちてきたひとりの女の子を
しっかりと抱き抱え、助けたのだ。

元々の体重と落ちる速度も合わせ、
結構重みがあるというのに。



刈真の顔に目をやると、
優しい笑顔が見えた。


刈「頑張ったね。」


刈真が私にいう。


沙「…がんばれたのかな…? 私…。」


つい感情が高ぶって、
私はどうにもできない何かを涙に溶かして流す。

自分は彼女の心に少しでも寄り添えただろうか。


沙「まだ、彼女は救われてない。」


刈「  そうだね。」


翠「沙織、もう一頑張りだね。」


沙「はい。」



その時、琴音が少し動き出した。

「「!!!」」


琴「…助けて・・・。」












沙「助けるよ。」


私はそっと呟いた。





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