第12章 孤独は無限
楽しかった日曜日は終わり、
また平日に戻って学校に行った。
相変わらず早く行ってもあの二人は必ず来ている。
沙「二人とも何時に家をでてるの?」
翠「え、え~と。何時だっけ?」
刈「何時かあまり見てないんですよね。」
沙「そうなんだ…あ、今日は喧嘩してない?」
刈「してないよ。毎日なんてこりごりだよ。」
翠「あっアタシだってそうだよ!!!」
沙「あはは…。」
そんなくだらない話をして盛り上がっていると、
五分程経った頃から次々に生徒が
教室に入ってくる。皆眠そうな顔をしている。
確かに月曜日は一番嫌いかも知れない。
「おはよう!!三人共!!」
「チーッス。あ~ねみぃ…。」
「おっはぁ~!!昨日のニュース見たぁ!?」
生徒はいつもこうして声をかけてくれる。
これが、私達の学校始まりの合図だ。
そして、私はこんな時間が好きでもある。
美「おはよう。沙織、翠、刈真。」
沙「あ、おはよう!」
翠「あ、美紀もしかしてシャンプー変えた?」
刈「おはようございます。」
大「ウィース。おはよう。あ、
さっきおもしろいニュース聞いたぜ?」
全「? なんのニュース?」
大「実は今日…――――――
―――――――転校生がくるんだって。」
大河は口元に手をあて、ニっと笑った。