第11章 初めてのお出かけ
それから数秒後に刈真が
こちらに近づいてきた。
刈「エイに触るのはどうだった?」
沙「とっても面白い感触だったよ!!!」
私はとびっきりの笑顔を見せる。
彼は少しびっくりしたように目を開いたが、
やがて優しく微笑み、「そっか」と囁いた。
刈真は袖をまくり、つけてきていたらしい
腕時計を見て、こちらを向いた。
刈「そろそろお昼だ。水族館を出よう。」
沙「うん!!」
私達は一階まで下り、最後に水槽を
もう一度見渡して水族館から外にでた。
本当は水族館でお昼を食べることもできるのだが、
私がここで食べたい!と言ってみたら、
刈真が優しく「いいよ」と言ってくれたので
そのお店で食べることにしたのだ。
今からそこへ行く。
そのお店というのは・・・
カランッ
連「いらっしゃいませー・・・てあれ!」
沙「こんにちわ。連さん!!」
刈「ご無沙汰しております。」
連「沙織ちゃんと刈真君じゃないですか!!」
そう、
私のいきつけのフード店だ。