第11章 初めてのお出かけ
翠「さ、沙織いきなりどうしたの・・・?」
沙「何でもないです・・・///」
弱々しい声でそう言うと、
翠は何かに気づいたらしく、口元をにやっとさせる。
翠「そっかぁ~。デートしたことないのねぇ~」
からかっているように黄色い声で言ってきた。
私はさらに恥ずかしくなり、同時に腹も立った。
沙「…なんですか。」
翠に負けまいと自分も見下すような
冷たい視線ですっと翠を睨みつけてみた。
翠「えっ、もしかして沙織怒ってる!!?
ああ!!ごめんね!わざとだけど違うの!!」
すると翠は焦ったように何度も謝り出す。
何をしたいんだこの人は…
と思いながらも、少しやりすぎたと
自分も反省し、翠に謝罪した。
翠「…で、本当に二人まだデートしてないの?」
沙「うっ…。」
刈「別にいつしてもいいじゃないですか。」
翠「いやぁ、だってあなたたちはいつも
一緒にいるからもうデート
してもいいんじゃないの!?逆にこっち驚きよ?」
刈「だからって人の恋愛に首突っ込む人います?」
翠「うっ…そりゃあ悪いけど…
私だって二人を応援したいの!!!
沙織はどうなの?デート。したい?」