• テキストサイズ

「 水色の革命 」

第9章 文化祭



私は完全に頭の中が混乱していた。

と、その時。

「ち、ち、ち。沙織ちゃん。
 うちらの団結力と器用さ舐めちゃいけないよ?」
「そうそう!!大道具や小道具なんて
 もうすぐで全部出来上がっちゃうしね♪」

沙「ええぇ!!!?
  だってまだ準備に入って三日目ですよ!?」


翠「沙織ぃ~!!こっち衣装終わったよぉ!!」

沙「えええ!!!?」

驚いて衣装班の方をみると、
確かにクジに書いてあった衣装がすべて
綺麗に作られている。

翠に視線を戻すと、満足げなドヤ顔で
ピースをしてきた。


すごい・・・このクラスは・・・!


「翠達!!こっち音楽とかもう選曲決まって
 手空いてるから、衣装手伝おっか?」

沙「え!音楽ももう決まったんですか!?」

翠「おう!さすが早いね~でもアタシらも
  もう衣装作り終わっちゃってるから、
  美術班に手貸してあげて!!」

「オッケー!!」


沙「…凄すぎます…!」

翠「ははははは!!これが団結ってもんなのかね」

刈「このクラスは今までまとまらなかった。
  でも、やっと一つになることが出来たんだ。

  一つになってからの初仕事が
  この文化祭だから、皆どうしても
  完成させたいんだね。




  クラスが団結した証として。」

沙「い、いい人達すぎますよぉっ!」

翠「うん!このクラスでアタシ良かった。」

刈「はい。僕もです。」



私は感動して涙を流していた。
翠はそんな私を慰めながら笑っていた。

刈真は、真っ直ぐ前を見ながら





 静かに微笑んでいた。
/ 586ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp