第9章 文化祭
三週間という短い期間の中、
私達は気合をいれて準備に取り掛かった。
翠はデザインを書くのがうまいので
衣装班に加わり設計を立てている。
美紀と大河は美術班に加わり、
プラネタリウムの小道具・大道具に
盛大にとりかかる。
美紀はその器用さを。
大河はその力強さを。
プラネタリウムの星などは
透明な丸いボールやザラにそれぞれ穴をあける。
一等星から四等星までは
この穴の大きさで区別される。
また、星の色をあらわすため、
よく劇などで使われるスポットライトの
白・赤・黄色の白熱電球も五十嵐が持ってきてくれた。
そのなかで、私と刈真は
プラネタリウムの進み方を考える
進行手順を計画していた。
沙「だっ、ダメです…頭がパンクしそう…!」
刈「日が沈んで月を出し、
あとは星を少しずつ光らせていく…
そして星を説明と共に動かす。
この作業は全部手動だから
合わせて練習時間も必要だね…。」
沙「ただ星の説明を入れるんじゃなく、
その星にまつわる神話とかも
お話したいし・・・。ぶっつけ本番だと
失敗しそうだもんね。」
沙「どうしよう・・・時間が足りないよう…」