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【ハイキュー】エンノシタイモウト第二部

第18章 【合宿 序幕】


更に時間が経って烏野の一行は現地に到着する。到着したはいいが思わぬ事態が起きた。

「あっ、おにーさんっ。ご無沙汰っすっ。」
「やぁ山本君、でもおにーさんって言うのやめてくれないかな。」
「美沙さんは、その、お元気っすか。」
「おかげさまで。でも何で敬語なの。」
「縁下さん、ちわっす。」
「灰羽君、久しぶり。オンラインでうちの美沙が世話になってるみたいだね。」
「そーだ、あいつこないだひでえんすよ、いい加減にしねえとリエたんって呼ぶぞって。」
「その前に美沙に何を言ったんだい。」
「よお、6番。相変わらずシスコンやってっかぁ。」
「ご無沙汰です、っていきなりやめてください、黒尾さんっ。」

前代未聞だ、縁下力が他校に認識された上に弄られている。

「ちょっとちょっと、どーなってんの。」

菅原が呟いた。

「今まであったか、縁下が他所からこんだけ弄られるって。」
「どうなってるもこうなってるも」

月島が答える。

「全ての元凶はあの妹でしょ。」
「ツッキー、それじゃ美沙さんがわざと何かしたみたいに聞こえちゃうよ、まずいよ。」

山口が慌てる一方、田中や西谷がコメントする。

「縁下妹恐るべし。」
「美沙は音駒でも人気だなっ。」
「美沙さんが人気というより、えと、どーなんでしょう、清水先輩。」
「兄妹セットで面白いって思われたのかな。」
「影山っ、何あれすっげえレアじゃねっ。あっ、研磨ーっ。」
「てめえは話題を一つに絞れっ、日向ボゲェっ。」
「だだだ大地、どうする。」
「うろたえるな、このひげちょこ。縁下だってたまにはそういう事もあるさ。たた多分。」

言いつつも主将の澤村ですら密かに動揺している有様である。

「成田、これやっぱ俺ら出撃。」
「するしかないな、縁下が相手捌ききれなくなってる、大地さんまで動揺してる、このままじゃヤバイ。」

そうして最近他が機能しない時に力をどうにかする役になってきた木下と成田は力のとこへ行き、じゃ俺らそろそろ荷物置いてきますんでとやや強引な助け舟を出して力をその場から引っ張り出したのだった。
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