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【ハイキュー】エンノシタイモウト第二部

第2章 【ままコon air】


「どうも、ままコの兄です。こんな妹だけどよろしくお願いします。」
「ちょちょちょちょっ。」

美沙はパニックだ。

「兄さん、何普通に話してはるんよっ。」
「ままコ、うるさいよ。夜に大きな声だしたらご近所迷惑だろ。」

しかも義兄はさらりと本名ではなくハンドルネームで呼ぶ。

「あ、妹くださいって言ってる人に言っとくね。断固断る。」
「兄さん、あの、」
"お兄さんが何かさらりと順応してる件"
"お兄さん、配信経験者?"
「いや、初めてですけど妹がこれなので何となくわかります。」
"妹さん好き?"
「こら、何を聞いてはるんですかっ。」
「好きですよ、家族として。でも妹はやりません。」
"シスコン?"
「たまに言われます。」

美沙はもう黙るしかない。義兄は正気だろうか。

"今度兄妹配信を希望!"
"むしろ兄妹で動画合作!"
「考えときます。」
「勝手に話進めたらアカーンッ。」
「ままコ、騒がない。」
"お兄さんの事は何て呼べば?"
"ままコさんの兄だからまま兄でいいんじゃね"
「適宜お願いします。でもまぁ、まま兄(あに)がしっくり来るかな。」
"ケテーイ"
"まま兄さんよろしく"
"むしろまま兄貴で"
「何や当の主置いといてえらいことに。」
"主ドソマイ"
"むしろ主がいてこそのまま兄貴な予感"
"主、優しそうなお兄さんだな"
「あ、はい、よく出来たお方です。でもどうしてこーなった。」
"主がドジっ子だから"
「なんというっ。そして誰や今主(ぬし)はドジっ子ってタグ追加したんは。」
「ままコ、事実はちゃんと受け止めな。」
「ちょ、兄さんまでっ。えっと、えっと。」

ふと管理画面を見ると配信終了時間が迫っている。

「と、とりあえず時間切れまで後2分となりました。初めての配信で思い切り放送事故起きましたがお付き合いいただきありがとうです。」

美沙は何とか締める。

"お疲れ様、ナイス事故"
"初っ端からの兄フラ最高でした"
"フラどころか兄出演www"
"乙でした"
"ままコさん、まま兄貴さん乙です"
「お疲れ様です、またうちのままコをよろしくお願いします。」
「兄さんっ。」
"本当仲良いなぁ、乙カレー"
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