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【ハイキュー】エンノシタイモウト第二部

第59章 【強制連行宣言】


「毎度毎度先んじて純粋に嫌や言うても無駄な状態にしてるやん。」
「お前はやっぱり完全なボケじゃないな。」
「どうせ半分ボケやし。」
「おや、とうとう認めたか。」
「もうあっちこっちから言われるもん。既に月島、岩泉さん、烏養さん、赤葦さんに言われとるし、及川さんと孤爪さんにはモロ天然言われるし。」

更には伊達工の茂庭にも天然ボケ扱いされているがそれは今も力には内緒である。

「そのお前に天然呼ばわりされた白鳥沢の牛島さんは何なんだろな。」
「私が言うくらいやから相当。」
「バレたらボール飛んできても文句言えないな。」

話が逸れてきている。

「にいさん、」

再び腹筋を始めながら美沙は唸った。

「わたし、ホンマに、おって、ええの。」

そんな美沙の問いに力は微笑む。何だ、本当は行けるの嬉しいんじゃないか。しょうがないツンデレだなと思う。

「いいんだよ、みんながいいって言ったんだから。」
「花見の、時も、私、来て、もたし。」
「阿呆。」

力は言ってちょうど起き上がった義妹を抱きしめた。

「お前が込みじゃない方がおかしいって田中にまで言われるんだぞ。」
「田中先輩の認識に問題があるような気がする件。」
「あと、連れてこなかったら月島にまで喧嘩したのかって言われそうだから頼むよ。」
「月島の認識もどないなっとんの。」
「いーから、な。」
「わかった。」

力は満足してよし、と呟く。さてそうなると浴衣はどうしようかとまで考える。美沙は自分のを持っているのだろうか。ないなら母に相談しないといけないが今から調達できるものだろうか。

義妹愛が行き過ぎた結果か、その気で考えていた力だったがまさかその浴衣の件で美沙が後日の反応を見せるとは流石に予想をしていなかった。

次章に続く
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