第58章 【落ちる未遂のオチ】
2人は流石に気づいていなかったが一連の会話の間、月島がそちらをチラリと見てこう呟いていた。
「またやってるよ、あの人達。」
そして月島は日向と影山に突っ込みを入れている美沙に言った。
「アンタも苦労してるね、ままコさん。」
「月島、急にどないしたん。あと苦労してるてどの部分。」
「自覚ないならいいよ。」
「縁下さんが美沙さんの事心配しまくってるのが気になるんだよ、ね、ツッキー。」
「山口うるさい。」
「ごめん、ツッキー。」
縁下美沙はえーとと呟き月島を見上げる。
「こっち見んな。」
思わず月島が呟くと美沙は谷地と顔を見合わせていた。
「月島がこっち見んなとか言うたでっ。」
「何かレアですなっ。」
「谷地さんもそない思う。」
「ですですっ。」
「ちょっと谷地さんまで何なの。」
「ツッキーもたまにはいじられたっていいんじゃない。」
「山口うるさい、それに良くない。」
好き放題言われた月島はムスっとしていたが他に聞こえない程度に呟いていた、平和なオチがついて良かったよと。
次章に続く