• テキストサイズ

【ハイキュー】エンノシタイモウト第二部

第58章 【落ちる未遂のオチ】


そういう訳で帰りに縁下力と菅原孝支は美沙から今回起きた事の一部始終とその後の思わぬオチを聞く事になった。

「えと。」

流石の力もオチには戸惑った。

「また面白い展開になったな。」

菅原もほへーといった様子で呟く。

「まぁ平和的に落ち着いたのは良かったじゃん。な、縁下。」
「ええ。」

力は言いながらも首を傾げ、当の美沙が私もびっくりしてんと言う。

「その、失礼やけど謝ってくれるとも思てへんかった。私特に何かしたつもりもないんやけど。」
「今回はそれが逆に良かったのかもな。」

ふと力は思って呟く。何せ半分ボケの義妹だ、半分の天然ボケの部分で何の意図もなく言った事が意外と相手に刺さったのかもしれない。そうなんと義妹は首を傾げ、そこへ日向達に呼ばれる。

「いっといで。」
「うん。」
「実はアレが一番きいてたりして。」

美沙が日向達に呼ばれてそちらに行った隙を見て菅原が言った。

「どれですか。」

力は尋ねる。

「美沙ちゃんが気が晴れるなら好きにしろって言ったのが。」
「ああ、それでやっちゃったけど逆に怖くなったかもしれませんね。」

力は苦笑した。

「普通の人ならそれで気が晴れる訳ありませんし、それでいなくなるような美沙じゃありませんし。」
「ただ、」
「ええ、諸刃の剣です。本当に容赦ない人には通じませんから。やっぱりもうちょい気をつけさせないと。」
「だからって護衛強化するとかやめろよ、笑うしかなくなるから。」
「す、菅原さん何を。」

動揺する力に菅原はえ、と言った。

「お前の過保護見てそれ思わない奴いるの。」
「勘弁してくださいっ。」

力は叫んだ。
/ 333ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp