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【ハイキュー】エンノシタイモウト第二部

第54章 【義妹復活する】


次の日の朝、烏野高校1年5組の教室は少しザワザワしていた。

「おはよー。」

しばらく風邪で欠席していたあの縁下美沙が登校したからである。あ、縁下来たしと誰かが声を上げたのを皮切りに何人かが色々言う。
おー生きてたかー、何か前より痩せてない、大丈夫なの、今日はどっちだ、リボンだ、よっしゃパン奢りな、ちっと言った声が聞こえる。

「こらっ誰だ、人の装備品で昼飯をかけてんのは。」

美沙は笑いながら言って席に向かう。

「おはよー、谷地さん。あ、差し入れありがとうね。」
「おはよう、美沙さん。良かった。」
「ご心配おかけしまして。ちょっとだけ男バレに顔出す思うわ、清水先輩と木下先輩にもお礼言わんと。」
「あはは、そうだね。一緒に部室まで行こうか。」
「お願いするわ。」

そんな話をしていると廊下側の窓からおーい美沙ーと声がする。

「あれ、日向だ。」

谷地の言う通り日向が顔を出して手を振っている。おまけに横には影山もいた。早速1-5の一部がまた何やら言い出す。1組の日向だ、えうそ3組の影山くんもいるー、何でまた、あれだろ、ああまた縁下か、とこんなノリだ。

「影山付きとはまた何やろ。」

美沙はまた縁下かと言われたのを聞こえなかったふりをして谷地と一緒に廊下に出る。

「あんたらどないしたん。」
「どないしたって、縁下さんが美沙学校に来れそうだからって言ってたから見に来たっ。」
「心配してくれてありがとう、せやけど日向はわかるとして影山はどないしたん。」

影山は目をそらし何故か顔を少し赤くする。

「いや、その、」

大変歯切れが悪い。まさかこいつ実は恥ずかしがりかいや私やあるまいしんなアホなと美沙は思う。

「ろくに食えなかったってきーたから、その」
「うん。」
「更にヒョロヒョロになってねーか気になった。」

美沙は谷地と一緒に吹き出し、美沙はそのままアハハハと多分今までで一番あっけらかんとした調子で笑う。チラリと見えた日向も吹き出して体をくの字に曲げている。
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