第41章 【妹貸し出し当日 その2】
"及川さんには少しばかり借りがあるから。そうでなかったら絶対許さなかったよ。"
"病状が悪化してるな いつか美沙さんに首輪つける気かい"
"つけないから!"
"ああごめん、既に鎖付けてたね、しかも2つ"
"勘弁してくれよ(苦笑) 今日もつけてったみたいだけど"
"他の男に貸し出されてるのに君に貰ったブレスレットつけてくって事は浮気の心配はまずなさそうだな"
"あってたまるか"
思わず力はスマホの画面に向かってムッとした顔をする。
"おや強気"
"知っての通り俺らはお互い依存してるから"
"本当仕方のない兄妹だな"
返ってきたメッセージに力は赤葦君きっと笑ってるんだろうなと思った。
次章へ続く
※作者より
"二階に厄介で十戒の身"は今はなき夢路いとし・喜味こいしさんのネタから引用させていただきました。確か「交通巡査」という演目にあったと思います。というか更に元はもしかして落語ネタかも?